MUSTAKIVI

石本藤雄 ファブリック展 ~Throwing Pillows / まくら投げ~

開催期間:2017年12月16日(土)~2018年2月4日(日)

このたび、愛媛出身のテキスタイルデザイナー・陶芸家の石本藤雄さんによる「石本藤雄ファブリック展 – Throwing Pillows /まくらなげ – 」を故郷の地で初めて開催することとなりました。

1974年~2006年までフィンランドを代表するライフスタイルブランドであるマリメッコ社で活躍、同社で生み出されたテキスタイルは400種にもおよび、そのデザインの世界観は、黒・茶・灰色を主とした厳かで凜としたものから、大胆に鮮やかな純粋色をもちいた心躍るようなものまで幅広いものでした。

単身フィンランドへ渡って以降続く他国での暮らしによって、ある意味客観的に時を止めて抱き続けられた日本人としてのアイデンティティーと故郷の原風景。それらはデザインのインスピレーションヘと繋がり、四季折々の情景、ささやかな自然美、草木の擦れ合う音や風の音、無の静けさ、四季の匂い等々、現代社会の中で私たちが認識することを忘れかけている身近にある大切な“価値”を等身大の姿で温かく発してこられたのだと感じさせられます。そうような普遍的な美しさを追求するスタイルが、布においても陶においても時代をこえて多くの人々の心に響き、そっと生活に寄り添ってくれる魅力となり、無意識にわれわれに欠けている気持ちを満たしてくれているのかもしれません。

「まくらなげ」と題された今回の展覧会は、石本さんの幼い頃の記憶にあったまくらなげを、ご自身のファブリックを用いたクッションが、賑やかに楽しく飛び交っている空間として表現されています。「一枚の“布”は、その場をつくるもの」と石本さんが言われるように、展示・販売されるクッションを季節や気分によって様々な生活空間の中で楽しんでいただければと思います。

実に1970年にフィンランドに渡られてから“47年後の故郷での展覧会”。会場に展示された様々なファブリックから、石本さんの力強く、優しく、純粋なまなざしで、デザイナーとして、また一日本人として対峙してきた記録を感じていただける機会となれば幸いです。

クッションはオンラインショップにてお買い求めいただけます

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